害者にも加害者にもならず
社会で生きていくために
教えておきたいこと。
教える方法、もちろんあります。
「いいこと」と「悪いこと」の区別。
そんなにがみがみ言わなくても
発達障害の子どもたちは
ちゃんと覚えられます!
社会のルールはこう教えよう。
実績のある保護者と支援者に学ぶ
社会の一員に育てる方法。
第一部
「世の中は敵」と思い込んでいた子が
人を好きになるまで
第二部
被害者にも加害者にもならないために
――教えておきたい「性」についてのルール
第三部
他人に迷惑をかけない子に育てる。
その「他人」にはもちろん、親自身も含まれます!
第四部
重度の知的障害がある子に、
社会のルールを教える
第五部
他害・自傷などの重い行動障害が治っていくとき、
当人に起きていることは?
自閉っ子のための道徳入門
社会(みんな)の中で生きる子どもを育む会 著
1,600円+税
――目次――
●第一部 「世の中への恨み」をどう解きほぐしていったか。
積極奇異の性質は、困りものだけど財産です!
トラブル続きだった子が、人を好きになるまでの日々
「このままではいけない」
「叱ってはいけない」というアドバイス
「ありのままでいい」という方針が二次障害を育んでいく
「普通の世界」から孤立していく
「自分は悪くない」という誤学習
「世の中は敵だ」という考えを改めたい
親と支援者は求める水準が違う
医療には出会ったけれど
やっぱり「けじめ」を教えなければと目覚めた
「人っていいもんだ」とわかりはじめた
本気で向き合う大人が必要
目標を持った中学生活
恩に着せるのも支援
ネタバレも支援
失敗は致命的ではない
支援者よ、「社会人」であれ。
反省能力という財産
本物のセルフエスティームを育てる
子どもに道徳を教えるには、大人に「社会人」の自覚が必要
未来へ
告知で前進
●第二部 性の話 被害者にも加害者にもならないために
性の問題について教えてください
安定した成人生活のため、前向きに取り組まなければいけないこと
ルールを教えることの大切さ
ささいなことが「犯罪扱い」につながる
「結婚できるんですか」vs「寝た子を起こすな」
性は恥ずかしいことではない
夢精・生理は前もって教える
正しい自慰を教える
していい場所といけない場所を教える
障害者同士のセックス
障害者同士の結婚
不必要な接触には「ノー」を教える。
加害者にしない教育
「共生社会」実現のために必要なこと
加害者にも被害者にも障害があることもある
学校の中での加害被害予防
性の問題から逃げないで、次の学びにつなげよう
●第三部 「他人に迷惑をかけない子」に育てる
自分にとってはかわいい我が子だからこそ、世の中で嫌われる人になってほしくない
大家族は、すでに社会
老人介護を乗り切れた理由
世の中のルールはこう教えた→知的障害のない子の場合
世の中のルールはこう教えた→知的障害のある子の場合
我が子が嫌われるのは、親として悲しい
修正が効かない子たちだからこそ
だからこそ、最初から教える
偏食との取り組み
言語体力
自傷を止める
とにかくストレス解消!
お友だちと一緒に遊べるようになるまで
大事なのは「観察」
「ありのまま」の意味を取り違えてはいけない
とにかく最初から教える
小さいころからしつけた理由
「他人に迷惑をかけない子」の「他人」には母も含まれます!
世界を広げていく(母のためにも)
制度や施設も大事だけれど
字は一生書けないと言われたけれど
重度の人って本当に「何もわかっていない」のか?
恩に着せるのは支援です
最初から「社会でやっていける子」が目標だった
障害告知
今は子どもにラクをさせてもらっています
親子で歩いた田んぼのあぜ道
自閉症の孫がほしい
●第四部 重度の知的障害がある子にきちんと「社会のルール」を教える。
重度の障害があるとされる我が子に親が遺してあげられる最大の財産とは?
知的障害が重くても、使える能力はある
ノースカロライナに渡る
小学校時代
自他の区別を教える
「引かない」方針
「社会が理解している」の本当の意味
神田橋先生の治療との共通点
身体からのコミュニケーション
道徳は、説教では身につかない
本人が幸せになる空間作り
一人で過ごす時間を楽しめるようになると親が自由になる
●第五部 他害行為がなくなっていくとき、何が起きているか?
問題行動を治すのは、ご本人たちのためです。
家族すら遠ざけてしまう問題行動の人たちと接して
強度行動障害が治っていくとき何が起きている?
なぜ行動障害が改善されていくのか
支援者に大事なもの
医療との連携
過敏性には意味がある
言葉のレベルでは難しい治療
「納得させる」は「叱る」より有効
「特別支援教育」の究極の目的
社会(みんな)の中で生きられる子