自閉っ子の不思議な身体感覚を
「そらそうでしょうね」と
意図も簡単に説明してくださる岩永先生。
「続自閉っ子、こういう風にできてます!」では
成人した自立につながる身体作りに
「続々自閉っ子、こういう風にできてます!」では
環境作りに
どう感覚運動アセスメントを活かすか教えてくれました。
その岩永先生が
感覚運動のプロファイルと
「情緒」「学習」などがどうつながっているか
感覚運動アプローチによって、どのように
「こだわり」を緩和し
「共感性」や「注意力」を育むことができるか
とってもわかりやすく解説した本が生まれました。
身体への働きかけは、発達への近道!
学習・情緒・こだわり・注意・共感性・・・
全部身体とつながりがあります。
感覚運動アプローチの第一人者が語る
「発達の仕組み」と
今日からできる「発達援助の具体策」。
もっと笑顔が見たいから
発達デコボコな子どものための感覚運動アプローチ
岩永竜一郎 著
――目次――
はじめに
●第1章 知っておくと便利! 五感+二覚
感覚調整障害というのがある
<感覚と情動>
運動行為機能の問題というのがある
<発達性協調運動障害>
不器用かどうかを見るのは大事
子どもの身体をよく見よう
なぜ身体の問題は注目されないのか?
身体の問題が、生きづらさにつながっている
感覚調整障害について説明します
<過反応(過敏性)>
[聴覚過敏][視覚過敏][感覚の問題は感覚系をまたがって現れる]
[過反応と低反応の混在][感覚過敏と情動]
<低反応>
[注意の問題かもしれない][こだわりの仕組み][体性感覚と注意力の関係]
[感覚情報の取捨選択が難しい]
<感覚探求行動>
身体感覚と自己意識
自律神経系の問題も見られる
●第2章 支援のはなし 感覚統合アプローチ
運動行為機能に関する問題とその問題への対応
<学習と身体機能の関係>
<学ぶ力を育てる感覚運動アプローチ>
<遊びあれこれ>
<ビジョントレーニング>
感覚統合療法の効果
感覚調整障害への対応
<まずは気づきが大切>
<感覚チェックリスト>
<学校生活の中でチェックすべきポイント>
<感覚過敏への具体的対応策>
[感覚過敏対応への三つのポイント][聴覚過敏への対応]
[注意の向きへの注意][聴覚過敏に対処するグッズの選び方案]
[視覚過敏に対処するグッズ案][触覚過敏への対応][周囲への説明も大切]
<改善しやすい感覚過敏を改善する>
<触覚過敏改善のための手立て>
<その子に合わせた遊びのコツの例>
<能動と受動の差を上手に利用する>
<感覚探求行動への対応>
<対人関係を育むための感覚運動アプローチ>
<扁桃体に注目して遊びを考える>
<対人関係を伸ばしていく>
<コミュニケーション力を育てる遊び>
<読み取る力を育てる遊び>
<共感性を育てる遊び>
<ミラーニューロンへの働きかけ>
<大人への信頼を育む遊び>
<情緒を安定させるために感覚刺激を使う>
<教育や生活の場での指導に感覚刺激を活かす>
[覚醒度を高める][多動への対応]
<成人期の生活に感覚統合の視点を活かす>
[安定した生活を送るためのヒント]
<他の障害への支援を発達障害の人に生かす>
[ニキさんの問題とパーキンソン病の人の問題に見出す共通点]
[「記憶誘導性の運動」と「視覚誘導性の運動」の解離という視点]
[動作のイメージ]
おわりに
岩永先生に質問
[障害告知について][大人になっても感覚統合療法は必要・有効か?]
[発達デコボコを持った成人の当事者が仕事を見つけるときの注意点]
[作業療法を受けられる場所][薬物療法]
[大人になっても発達は続きますか?]