「目の前にいる人を
なんとか、
少しでもラクにするのが
医者の仕事」
そう言い切る
カリスマ精神科医が
問いかける。
「治らないという考え方は、
治りませんか?」
神田橋條治の発達障害論。
発達障害は治りますか?
神田橋條治ほか 著
――目次――
●マンガ 神田橋先生が本を書くことにした理由
●この本が生まれるまで 花風社 浅見淳子
●マンガ ぱっと見てわかる
第一章 発達障害者は発達する
未来を思い描く
発達障害って何?
治療のための診断が必要だ
脳の機能改善を考えてみよう
一次障害とか二次障害とか
藤家寛子さん治療場面・マンガ
治療しながら診断つけりゃいいんだよ
検証の先を行く治療
神田橋処方
脳が発達してきた人
治しやすいところから治す
なんでも社会のせい?
第二章 せめて治そう! 二次障害
解離性障害
過去の症状の中にある脳の素質
ちょっと死んでみる
虐待と解離性障害
気分障害
発達障害の人の気分障害の治療
双極性障害とうつを間違えるととても大変
医療によってめちゃくちゃになる患者たち
治療のゴール
フラッシュバック
統合失調症と発達障害の鑑別
三次障害
「境界例」の人を健康にする
あるケース・スタディ
神田橋先生のランチタイムを確保するために
●マンガ 神田橋先生は健啖家
第三章 問題行動への対処 「未熟な自己流治療法」という視点
リストカット
怒りと暴力
イラスト フラッシュバックの仕組み
感情の薄い人
違う生き物になる
自閉症の人の得意技
引きこもり
自分の脳が解決策を見つけることが一番
克服ではなく活用
不登校
第四章 発達障害と教育・しつけ
いじめへの対応
わがまま
学校の先生でも使える判断材料を
学校にお願いしたいこと
セルフ・エスティームはほめれば育つのか?
感情を持ち込まない
自閉症者は世界の中心か?
コミュニケーションの大切さとは?
人々にどうわかってもらうか?
頑張るっていいことなの?
自己実現
社会が変わったから生きにくくなったのか?
中学生男子への治療・マンガ
第五章 治療に結びつけるための診断とは?
診断が粗すぎる
シナプスの発育ミス
リハビリという発想
脳の可塑性の過大評価
発達障害が増えた理由
ニキさんの検査ビデオを見てわかること
脳の育たない現代社会
小学生時代にしっかりしたアセスメントを
医療者と教育現場
第六章 一次障害は治せるか?
大大大博士
「治療しよう」という研究
ミラー・ニューロンの育成
マンガ ミラー・ニューロン
苦手を伸ばす
種明かし効果
生命体としての自分を考える
知識を身につける
検査から見る脳機能・伝達物質についてのまとめ
現実の場面で役に立つ支援者は誰?
カウンセリングの限界
精神科医は身体に注目しているか?
身体を使ってのコミュニケーション
脳が発達する一人遊び
漢方を使う理由
自己セラピー
●マンガ 焼酎風呂
第七章 養生のコツをつかむコツ EBMと代替療法
代替療法を否定しない理由
医者に治す気があるかどうかを見極める
小さなEBMのススメ
検証が追いついていない
「気持ちがいい」を探す
「気持ちがいい」の向こうにある「さらに気持ちがいい」
執筆・対談を終えて
愛甲修子 発達障害者養生のバイブル
藤家寛子 発達障害者と明るい未来
岩永竜一郎 道しるべとなる出会い
あとがき
神田橋條治