続々 自閉っ子、こういう風にできてます! 自立のための環境づくり
自分を知る+工夫する=自立への近道
自閉っ子の特性の中には
鍛えても今ひとつ、治りにくいものもある。
身体機能とか、記憶の特性とか、
不安の感じやすさとか。
これは社会人になるバリアを高くしてしまう。
でも、自分の特性をつかみ、
環境を整えることによって、自閉っ子の
社会参加はうんとラクになる。
自閉っ子の感覚・運動の問題が専門の岩永先生と
「自分を科学する」のが上手なニキさんが
「自閉っ子が働ける環境づくり」について話し合う。
衣食住の管理+労働生活の知恵とヒントが満載!
この本でわかること
・「自分を知る」ための方法。
・労働生活と私生活を成立させるための環境づくり。
・自閉症者が身体を鍛えるということ。
そのときに気をつけるべきこと。
・季節の変動への対応
・身体機能が定型発達に近い自閉症スペクトラムの人の例
それでもなお苦労するところとは?
職場でどうやってそれを補う?
・福祉・医療の外にも自閉っ子を助けてくれそうな人はいる!
他産業との連携の可能性
・どういう地域に住むといいか
自分の特性と相談する。
・どういうグッズを生活にどう活かすかのヒント
・住環境をどう整えるかのヒント
生活上の工夫は重要。たとえば・・・
2004年「自閉っ子、こういう風にできてます!」出版当時、
月の半分熱が出ていたニキさんが発熱しにくくなったのは
食事の仕方を少し工夫したからだった!
などなど、目からウロコの生活の知恵が満載!
続々 自閉っ子、こういう風にできてます!
――自立のための環境づくり――
岩永竜一郎×ニキ・リンコ×藤家寛子 著
1,600円+税
――目次――
●自閉っ子のフシギな身体感覚を理解するキーワード1
●自閉っ子のフシギな身体感覚を理解するキーワード2
●自分のナゾを解き、工夫を重ねる――自立への近道
●1 運動するときに、気をつけておくべきこと
ニキさん、実は体力づくりを心がけていたが…
運動しても気持ちよくない
罰には運動を使わないこと
「困らな感」は困る
「罰」のとらえ方の違いを知る
身体のメッセージを読み取る際の注意点
「コバンザメ消費」のススメ
丈夫な人間の「俺たちルール」に気をつけよう
●2 「頭でっかちな脳」とともに生きる
検査後わかった数々のこと
体温調節が苦手なワケ
感覚が鋭いと生きにくい
感覚の再分配係
ずっと二日酔いみたい
ニキさんがしている工夫 住まい編
脳の下のほうにモンダイが?
感覚過敏の「改善」
「困らな感」がなぜ危険か
発熱の日が減った思いがけない理由
体調を崩さないように、食事時にも工夫する
診察室では見えてこないもの
「頭でっかちな脳」って?
運動企画の問題
びびり方が違うのも運動企画のせい
食器洗い機は買って正解だった
生活上のエネルギー管理
脳にやさしかった北海道の暖房
家事をこなす上でも身体の特性を考慮する
運動企画は身の安全にもかかわる
メール 困らな感 浅見さんへ
メール 自分の労務管理 ニキさんへ
メール 「困らな感」の克服 浅見さんへ
メール なるほど! ニキさん、岩永先生へ
メール 『目印はフォーク!』 ニキさん、浅見さんへ
飽きる理由
視覚優位と衝動性の相性
検査後、夏を過ごしてわかったこと――自律神経と夏バテ
自律神経って?
寝返りもマニュアル
眠っている間も自閉
そろそろ休憩
みんないろいろ
飲み物浴びる
固有受容覚が脳と身体をつなぐ
固有受容覚と身のこなし
ボディイメージと「思いやり」
先天性お年寄り
固有受容覚と自我
身体の代車感覚
よくやってこられましたね
固有受容覚の運動面に限らない大切さ
固有受容覚を鍛える
固有受容覚と疲れやすさ
自律神経の問題は改善するのか?
首都圏に見る就職状況と疲れやすさの関係
●3 身体が丈夫でもやっぱり自閉
人間にはバラエティがある 自閉っ子にもバラエティがある
安和盛雄さん検査の日
安和盛雄さんに聞き取り
日常では不自由がないくらいの不器用
それでも自閉っぽいところ
仕事上の工夫
野山はぜいたく品
●4 特性をよく見つめて住む場所を選ぼう
車の免許
●5 福祉・医療の外とも連携しよう
建築家の訪問
記憶の特性にも配慮を
聴覚への配慮
風が苦手な理由
間取りへの配慮
不安への配慮
● 検査結果報告
検査結果報告 ニキ・リンコ様
Ⅰ 感覚刺激に対する行動・情動反応について
Ⅱ 感覚知覚・識別に関して
Ⅲ 運動面について
Ⅳ 焦点、他者のイメージをイメージする際に起こるずれ
Ⅴ 今後の生活のために
検査結果報告 安和盛雄様
Ⅰ 感覚刺激に対する行動・情動反応
Ⅱ 感覚識別機能について
Ⅲ 感覚統合障害と関係する運動機能
Ⅳ まとめ