排泄・睡眠などの不具合に悩むことが多い発達障害の人たち。
どうしても「いい姿勢」が続かない発達障害の人たち。
そういう不具合は治らないものだと、決めてしまっていませんか?
自分の、そしてお子さんの身体に、これまでより少しだけ気をつけるだけで、
驚くほど不具合が解消されていきます。
それはもちろん情緒の安定や、学習成果につながっていきます。
「コンディショニング」を療育に、自分の生活に、役立ててみましょう。
神田橋條治先生 推薦!
「脳と身体は直結している。身体が楽になれば、脳が楽になる。
その方法がここにある」
神田橋條治(精神科医)
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「『自閉っ子、こういう風にできてます!』を出したときから、自閉を初めとする発達障害の方たちが、
人間の基本的な身体機能に不具合を抱えていることには気づいていました。
せめてなんとか、自閉の人たちの身体が楽になる方法はないものか、ずっと探してきました。
問題意識は出会いをつれてきます。今年になって、栗本さんと出会いました。
そして、知りました。
今まで注目していなかった身体のつながりに少し注意を向けるだけで、
驚くほど身体を使うことが楽になります。
自分でも体験し、読者の皆様ともその体験を共有しました。
身体の不具合を整えることは、確実に、生活の質を向上させます。
治療というより、トレーニングというより、コンディショニング。
体力がなくても今日からおうちで始められます。
そして、驚くほど排泄や睡眠といった基本的な不具合が解消されていきます。
皆様にお役立ていただけると幸いです」 浅見淳子(花風社)
自閉っ子の心身をラクにしよう!
睡眠・排泄・姿勢・情緒の安定を目指して今日からできること
栗本啓司 著
1,500円+税
――目次――
● 自閉っ子の身体はどうしてこうなってるの?
● 定型発達の人の身体ってこうだよね
1 「整っている身体」とは?
睡眠がきちんと取れているかどうかをチェックする簡単な方法
寝相による身体の状態アセスメント
2 なぜ自閉っ子の身体は「睡眠が確保しづらい」のか?
姿勢と睡眠との深い関係
姿勢の問題と不器用との関係
☆空間の中で自分の身体がわかっているかどうかをみる遊び
3 関節も発達障害?
関節が使えているかどうか見分けるカンタンな方法
関節と集中力の関係
関節がつながりにくい人もいる
関節がつながっているかどうか見分ける
4 腰は使えているか?
片足立ちしてみよう
「ぴしっと座りなさい」と言っても無駄な理由
腰を使えるようになるトレーニング
5 呼吸器とお行儀
自己治療としての多動
呼吸器の状態を見るための姿勢
6 自傷行為が意味するもの
☆頭をごんごんぶつける人は?
☆頭の「一休さんのツボ」の辺をぼんぼん叩く人は?
☆後頭部をぼんぼんぶつける人は?
7 「いい姿勢」ってどんな姿勢?
「いい姿勢」は一人一人違う
姿勢と睡眠の関係
8 大事なのは「土台」
足首から下を見る
☆かかとに注目
足首は使えていますか?
足首の状態をアセスメントしてみる
自閉症の人は、ずっと頭が働いている状態が続いている
土台がしっかりしていない身体は疲れやすい
「地に足を着ける」のが健康の基本
9 土台作りの前にやっておきたいこと
まず親(支援者)の身体をラクにすることが大事。
そのためのワークをしてみよう。
☆「伸びをする」のも力
苦痛と回復の揺れ幅を小さくする
「地に足を着ける」のが健康の基本
10 土台作りの前にやっておきたいこと
まず親(支援者)の身体をラクにすることが大事。
そのためのワークをしてみよう。
☆「伸びをする」のも力
11 知的障害がある人でもできる「土台作り」
知的障害がある人の「じへいっこ」脱出作戦
☆押して立ち方チェック
金魚体操
ワークを行う時間の目安
☆子どもが成人になってもやってあげることができる
身体を動かさずにできる土台作りはありますか?
☆触ってあげるのもいい
足の長さを揃える
指が曲がっているときにできること
☆足の指を開いてあげる
12 きちんと汗をかくためにできること
汗をかくためのトレーニング1
汗をかくためのトレーニング2
☆捻れを解消するために
☆汗も排泄の一種
13 排泄の不全感と過敏性
聴覚過敏のある子は、首をチェックしてみるといいかも
14 健康な身体とは? 結論
こういう本を読んできました